代表 公認心理師 中越のプロフィール

プロフィール

 

中越裕史

 

公認心理師

産業カウンセラー

日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー



え~っと、1979年生まれ。ひつじ年の乙女座です。



カウンセラーとして独立して、15年ほどになります。

 

一応、本を9冊ほど書いてます。そのうち3冊は台湾、韓国で翻訳されてます。              

 

それから、いろんな企業、団体から呼んでもらって、講演や講座をすることもあります。



これだとなんだか自慢話みたい。

 

僕がどんな人間かわからないですよね。



自己紹介って、本当に難しいです。

 

いつも思うんですけど、なにを話したら良いのか全くわかりません。

 

パソコンに向かって数分で、頭真っ白です。



ただ、このサイトは、これから心理カウンセリングを勉強したい人のためのサイトです。



なので、

 

僕がどうやってカウンセラーになったのか。

 

僕のカウンセラー人生ってものだったのか。



そこをお話ししようかなと思います。





気づいたらカウンセラーとして独立開業して、もう15年も経っちゃってます。

 

独立したときは27歳だったのに、今年で43歳になります。

 

白髪染め、デビューしました!

 

・・・元気よくいってもかっこ悪いです。



すごく長かったようなあっという間だったような。

 

僕は働く人の悩み、おもに「やりたいことがわからず悩んでいる人」向けのカウンセリングをしています。



もともと14歳の時にもらったユング心理学の本が面白くて、「心理に関わる仕事とかいいな~」と思ってました。

 

でも、大学生になって、

 

「カウンセリングで食べていけるのなんて、ほんの一握り。

 

臨床心理士になっても、ほとんどは食べていけない…」。

 

それを知ってあっさりあきらめちゃいました。



で、就活して社会人になって、全く関係ない仕事につきました。

 

でも、全然うまくいかずに職を転々としました。

 

20代前半で3回目の転職。



「このままじゃ自分の人生、むちゃくちゃになっちゃう」。

 

悩んで悩んでどうしても答えが出ない。



「自分って、なにか問題ある人間なんだろうか…?

 

もしかして僕って、社会不適合者なのだろうか…?」



人生がうまくいかないときって、そんな事が頭をよぎっちゃうんですよね。



「もしかしたら、心理学やカウンセリングを学んだら、今の問題を解決するヒントがなにかあるかも…」。



そんなわけで、社会人になってから心理学を勉強しはじめました。



最初はカウンセラーになろうと思ったのではありません。



それくらいの気持だったのです。



久しぶりに学んだ心理学はすっごく楽しくて、「やっぱり自分は心理学が好きなんだな~」と、再確認しました。

 

最初に学んだ日本メンタルヘルス協会が、ガチガチに座学をするというよりも、楽しく学ぶ雰囲気だったのも良かったと思います。

 

ちょうどテレビ番組の「世界一受けたい授業」みたいな感じでした。



このころは仕事にしようとか本当にまったく考えてなくて、週1回の気軽な趣味みたいな感じでした。



ただ楽しく心理学が学べたらいい。

 

本当にそれだけでした。



趣味でお花やヨガ、ボルダリングをするのと、同じ感覚です。

 

まあ、趣味として心理学やカウンセリングを学んで、それが日常生活でちょっと役立てばいいな〜。

 

それくらいの感覚です。



ただ、不思議なことに心理学が楽しくなると、仕事のことがあまり気にならなくなりました。



で、そのあと、ちゃんとロールプレイの練習がしたいと思いました。

 

ついでに、働く人のカウンセリングに興味があったので、産業カウンセラー協会に。



なんというか、そのころ社会に対していろいろ思う気持ちがありまして・・・。



僕は超就職氷河期世代。

 

いわゆるロストジェネレーションです。

 

不況が就活に直撃した世代なので、劣悪な労働環境で働く同世代がたくさんいました。



僕と同じように、仕事がどうしても辛くて辞めた人はたくさんいました。

 

そして、辞めたことで、まわりから忍耐がないと冷たい目線や言動で傷ついた人も、たくさんいました。

 

仕事を辞めて一番つらいのは本人なのに、まわりの目線が追い打ちをかける。

 

そうやって精神を病んでいく同世代が、たくさんいたのです。



「できることなら、そうやって追い詰められている人のために、自分が学んだ心理学が役に立てばな〜。

 

でも、まあ、そんなの夢みたいな話だよな~」



僕は学生時代、すでに心理職を一回あきらめてます。

 

だから、そうそう簡単に「カウンセラーになりたい!!」なんて思えません。



ただ、頭の中で妄想しているだけでした。



でも、カウンセリングのロールプレイは楽しかったです。

 

それに、やっぱり働く人のカウンセリングに興味があったので、産業カウンセラーを取得。



そしたら、人間って欲が出るものです。

 

「せっかく資格を取ったのだから、一回だけでいい。

 

練習ではなく、本物のカウンセリングをしてみたい」。

 

そんな気持ちが湧いてきました。



当時はボランティアでも経験者でなければ、空きがありませんでした。



でも、それまでの人生があきらめと失敗、後悔の連続です。

 

「たぶん、20代半ばの今、たった一回だけカウンセリングをするのをあきらめたら、この先もきっと同じように、何でもあきらめてばかりの人生になるんだろうな…」。

 

なんだかそれだけは直感的にわかりました。



「ダメでいいから一回だけカウンセリングをしよう」。

 

そう思って苦手なパソコンとにらめっこして、サイトを作り始めました。



そうはいっても、そんな大掛かりなものではありません。



今の時代でいえば、趣味でものづくりをやっている人が、自分の作った小物を、フリマアプリに出店したくなった。

 

それくらいのことなのです。



それでも当時の僕にとっては、すごくハードルが高いことでした。




「勉強したところなので、無料でカウンセリングします」。

 

出来上がったサイトには、それくらいしか書いていませんでした。




「どうせサイトなんて作ったって、誰も相談に来ないだろう…。

 

でも、とりあえずサイトさえ作れば、何もせずにあきらめた過去の自分よりマシか…」。



そう思ってサイトを作って放置していたら、なんと1件目のカウンセリングが!!!

 

本当の本当に魂を削って、寿命が縮んでもいいと思ってやりました。



なんとか無事にカウンセリングが終わって、「ああ、これで冥土の土産ができた。死ぬときに後悔しないで済む」。

 

そう思って、またサイトを放置。



そしたら、1ヶ月ほどしてその相談者さんからメールが来ました。

 

「前回はありがとうございました。有料でかまいませんので、もう一回カウンセリングをお願いできますでしょうか?」

 

それがうれしくてうれしくて、やっと本気になれました。



もっとカウンセリングをしたいから、サイトを作り込んでいく。

 

また誰かカウンセリングに来てくれたときのために、勉強する。



それが1年半くらい続いて、高校生のお小遣い程度の副業になりました。

 

ここまできたら人間って欲が出るもので、なんとか本業にできないかと考えはじめました。



そんなわけで、勉強し始めてから3年目で独立。

 

しかも、独立して4ヶ月目くらいで、出版の話が舞い込んできます。

 

こうやってあらためて振り返ると、おそろしいスピードです。



ずっと書きためていたブログ、メールマガジンをたまたま読んでくれた編集者さんが、声をかけてくれたのです。

 

このときは、「きっと新手の詐欺に違いない!」とめちゃくちゃ警戒していたのを覚えています。



でも、独立して本を何冊か出したのはよかったのですが、どうも自分に自信が持てません。

 

「ちょっと民間のスクールで資格を取ったくらいで、カウンセラーなんていって大丈夫なんだろうか…」

 

いまになって思えば、大学、大学院でしっかり勉強してきた臨床心理士さんに、コンプレックスがあったのだと思います。




「もっと勉強したいな~。でも、今さら大学、大学院に行くなんて、お金も時間もないし…」

 

そうやってあきらめ半分、言い訳半分で生きていたら、すぐ近くでめちゃくちゃ有名な心理学者である畠瀬尚子先生が勉強会を開いているのを知りました。

 

なんと自転車で行ける距離です。実際、20代の頃は自転車で通ってました。



そんなわけで、関西人間関係研究センター(KNC)に15年ほど通い続けています。

 

これは本当に大当たりで、ここで勉強できて良かったな~と思ってます。



そして、KNCで一緒に勉強していた仲間から、「中越さん、公認心理師を取った方がいいですよ」と、背中を押してもらいます。



実はこのとき、心理職の法律が変わるタイミング。

 

日本初の心理職の国家資格、公認心理師ができたのです。



本当は臨床心理士と同じく、基本的に大学、大学院で勉強しなきゃ受験資格が取れない資格です。

 

でも、新しくできた法律なので、経過措置として現場で心理カウンセラーとして働いている人は、条件を満たせば受験資格が得られたのです。

 

自分に受験資格がないと判断されたり、試験に落ちたりしたら、なんだか国から正式に、「あなたはちゃんとしたカウンセラーではない」と認定されるようで、すごく怖かったのです。



だから、そんなビッグチャンスにもかかわらず、「いや、でも僕なんかが…」とうじうじ悩んでいました。

 

それに、今まで持っている資格でも十分に食べていけてたし、ものすごく多忙だったのも事実で

す。

 

さらに、公認心理師を取ったからといって、お仕事がもらえるかというと、現状、そんなことはちっともありません。



とはいうものの、あった方がいいに決まっているし、なにより子供の頃にあこがれた臨床心理士とほぼ同格の資格です。



「憧れている」

 

資格なんて本当は、憧れているという理由だけで、十分に取る価値があるのです。



それでもずっと自分に言い訳をしてうじうじ悩んでいたら、わざわざ自宅まで参考書と問題集を送ってくれるというのです。

 

なぜかわからないのですが、このタイミングでスイッチが入って、「はい!受けます!本気で取りに行きます!」といってしまいました。

 

人生って、何がきっかけでスイッチが入るのか、本当にわからないです。



ただ、そのころちょうど、初めての子供ができるときでした。

 

しかも、コロナ禍で世界中が混乱する中、働きながら育児と受験勉強。



当たり前ですが、決して、適当に勉強して受かる試験ではありません。

 

僕はあまりお勉強が得意な方ではないし、42歳での受験は本当に大変です。




ただ、

 

「もし今年落ちたら、なんだか子育てが大変だから落ちたみたいになっちゃう。それはなんかすごく嫌だな~」

 

と思ってました。



「お父さんな、あんたが生まれたとき、公認心理師の試験、落ちたんやで…」というのは、やっぱりどうしても嫌だったのです。



「お父さんな、あんたが生まれたとき、公認心理師の試験、受かったんやで!」。

 

その一言がいえるかどうかは、子供の人生にも多少の影響がある気がしたのです。




「お父さんな、あんたが生まれたとき、公認心理士の試験受かったんやで。

 

泣いてるあんたを抱っこしながら、参考書読んで赤本やってたんやで~」



僕が笑ってそういえるようになれば、もし子供が将来何か壁にぶつかったときに、あきらめずにがんばる一つの材料になるのではと思ったのです。



なので一回勝負。

 

今年で絶対に受かると、めちゃくちゃ気合いを入れました。



そんなわけで、僕の家のトイレにはたくさんの心理学用語が貼り付けられ、赤い下敷きで答えが隠せるようになっていました。

 

うちの奥さんは、おそらく一生使うことはないであろう心理学用語を、いくつか覚えました。



そして、2021年11月。

 

みごと、公認心理師になりました!!

 

パチパチパチパチパチ!!!



僕と奥さんは、子供が寝てからケーキを食べました。




僕は、何年か前から、やりたいことがありました。

 

それは、初心者の人が気軽にカウンセリングを学べ、経験者も困ったことがあれば仲間と知恵を交換し、ずっと勉強し続けられるようなカウンセリング教室を作ることです。



実は今までもずっと、

 

「カウンセラーになりたい。中越さんからカウンセリングを教えてもらいたい」。

 

そういっていただくことがあったのです。



特に、他のカウンセリング団体でロールプレイなどをしたときに、あまりに厳しく叱責、ダメ出しをされ、傷つた人が思っているよりたくさんいました

 

「カウンセリングには興味があるけど、、カウンセリングを学ぶのはもうこりごりだ…」。

 

そういう相談を受けることが、よくあったのです。



僕はその話を聴くと、とても悔しく歯がゆい気持ちになっていました。



だって、本来、カウンセリングは楽しく学ぶものなのです。

 

それに、大人になって何かを学びに来るというのは、たいていの場合、自分で決断をして自分でお金を払ってやってきます。



そうやって学びに来る人は、基本的にやる気がある人です。



もちろん、上手くできる人もいれば、なかなか上手くできない人もいます。

 

カウンセリング心理学の考え方に、すぐになじむ人もいれば、なかなかなじめない人もいます。




日常生活に、心理カウンセリングを活かしたい人。

 

純粋に心理学やカウンセリングが好きで、学んでみたい人。

 

自分自身の問題を見つめるために、心理カウンセリングを学びたい人。

 

いつか心理カウンセラーとして、働きたいと思って学びに来る人。



本当にいろんなタイプの人が、心理カウンセリングを学びに来ます。



でも、どの人もみんな、何かしら学びたいという思いを持ってやってきます。

 

何かしら前向きで、ポジティブな思いがあるから、学びに来るのです。

 

誰かに強制されたわけでもなく、自分の意志でやってくるのです。



僕はそういう人に対して、厳しい叱責やダメ出しなんて、必要ないと思っています。

 

なぜなら、それそのものが、カウンセリング心理学のマインドとは、相反しているからです。



たしかに、資格を与えるのであれば、受講生を一定のレベルまで達成させねばならない。

 

だからこそ、つい厳しい言葉が出てしまう。

 

その理屈も、ある程度は理解できます。



それでも僕は、僕たち自身がカウンセリングマインドから外れるような学び方には、どうしても違和感を感じるのです。



できるかぎり楽しく、できるかぎり良いところを見つけ、できるかぎり暖かく柔らかな雰囲気で学べる教室にしたいです。

 

だって、実際カウンセリングの現場に出たら、僕たちは相談者さんに対してそういう雰囲気で接することが、なによりも必要になるのですから。



それからもう一つ、思っていることがあります。

 

それは、

 

「なにかしらカウンセリングの資格を持っている人が、楽しく継続して学べる場を作りたい」

 

ということです。



それは僕自身、カウンセリングの資格を取ったあと、

 

「資格は取れたものの、なんだかまだまだ自分にカウンセラーとしての自信が持てない…。

 

もっと継続してロールプレイをしたり、新しいカウンセリングのやり方や、わからないことを相談できる場所が欲しい」

 

ずっとそう思っていたからです。



また、僕のまわりに、

 

「ずいぶん昔に資格を取ったけど、かなりブランクがあいちゃった。

 

カンを取り戻すためにもう一度勉強したい」



そんな人や、



「カウンセリングの簡単な資格はとったけど、座学だけだった。

 

実技の練習、ロールプレイはほとんどしたことがない。

 

実際のカウンセリングってどんなものなのか、実際に体験しながら勉強してみたい」



そういう人がたくさんいたのです。



そういう人がカンを取り戻したり、また新しく学んだり。

 

他の受講生と刺激を与え合いながら、自分なりのやり方を見いだしていける。

 

そういう場所を作りたい。



ずっとそう思っていたんです。



僕自身は畠瀬直子先生と出会い、関西人間関係研究センター(KNC)で学べたのでラッキーでした。

 

でも、僕のように民間のカウンセリングスクールで勉強した人は、実践の場に出ようと思っても、なかなか自信が持てなくて一歩踏み出せない人が多かったのです。

 

そういう人たちが、いままで学んだことをちゃんと実践の場で活かせるように、気軽に楽しく勉強できる場所を作りたかったのです。



なので、カウンセリングを学ぶのがまったく初めての人は初心者コースへ。

 

他のスクールで心理学やカウンセリングをちょっとかじったことがある人や、いま現場で働いている経験者の人は継続コースへ来てくれるとうれしいです。



なんだかとてつもなく長い自己紹介になってしまいました。

 

まあ、とにかくみんなで楽しく気軽に心理カウンセリングを学んでいける場所を作りたい。

 

そんな気持を持った僕が開いているカウンセリング教室です。



大きな団体になんて、ならなくてもいい。

 

小さくても、みんなで気軽に学べる教室にしていきたいです。



最後に、僕の悪い癖を紹介しておきます。

 

それは、本来ほんの数行で終わるような自己紹介を、6700字も書いてしまうことです。



文章を書きはじめたら、ついついこだわりすぎて長くなってしまう…。

 

この癖は直した方がいいと思いながら、もうこれも自分の味なのかな~と、開き直りつつあります。